横山大観 - Wikipedia
よこやま-たいかん ―たいくわん 【横山大観】
旧家に47点 大観ら未公開作 川口で発見 県立近代美術館に寄贈
2007年11月28日 朝刊
横山大観作「日本心神」(昭和19年ごろ) |
埼玉県川口市の旧家で、横山大観ら明治から昭和にかけて活躍した日本画家の作品四十七点(評価総額一億七千万円相当)が見つかり、県立近代美術館(さいたま市浦和区)に寄贈された。同美術館が二十七日、発表した。未公開の作品が多く、来年一月から順次公開する。
寄贈された大観の作品は、富士山を描いた「日本心神」、墨の濃淡で桜の木などを表現した「朧夜(おぼろよ)」など十点。ほかに下村観山や橋本関雪の屏風(びょうぶ)絵や、川合玉堂、堂本印象、奥村土牛らの日本画計三十七点も含まれている。
同美術館によると、川口市の旧家・大熊家の九代目当主武右衛門氏(一八八六-一九六六年)が収集した作品。遺族で元銀行員の大熊雄二さん(56)が昨年、蔵に保管されているのを見つけた。武右衛門氏は大観と親交があり支援していたという。
遺族らは「支援したお礼にもらった作品ではないか」と話しているという。
親族内で話し合い「個人で適正に管理するのは限界があり、散逸の恐れもある。広く一般公開したい」として寄贈を決めたという。同美術館が専門家に 鑑定を依頼し、真作と確認された。横山大観記念館(東京)は「『日本心神』は大観が複数描いたシリーズ。その中でも出来が良く、気持ちのいい作品」と評価 しているという。
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