キャスターという仕事
ジャーナリズムに新風を吹き込んだ〈クローズアップ現代〉.真摯に果敢に自分の言葉で問いかけ続けたキャスターが挑戦の日々を語る.
著者 国谷 裕子 著
通し番号 新赤版 1636
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 情報・メディア
刊行日 2017/01/20
ISBN 9784004316367
Cコード 0236
体裁 新書 ・ 256頁
定価 本体840円+税
在庫 在庫あり
国谷裕子(くにやひろこ)
大阪府生まれ.1979年,米国ブラウン大学卒業.1981年,NHK総合〈7時のニュース〉英語放送の翻訳・アナウンスを担当.1987年からキャスターとしてNHK・BS〈ワールドニュース〉〈世界を読む〉などの番組を担当.1993年から2016年までNHK総合〈クローズアップ現代〉のキャスターを務める.1998年放送ウーマン賞'97,2002年菊池寛賞(国谷裕子と「クローズアップ現代」制作スタッフ),2011年日本記者クラブ賞,2016年ギャラクシー賞特別賞を受賞.
第1章 ハルバースタムの警告
スクープ930/ニュースとNHKスペシャルとの間で/ハルバースタムの警告/言葉の持つ力/テレビ報道,3つの危うさ/風向きの原則
Scoop 930 / Between News and NHK Special / Halberstam's Warning / Power of Words / Television Coverage, Three Danger / Wind Orientation Principles
https://bullybloggers.wordpress.com/2014/07/05/you-are-triggering-me-the-neo-liberal-rhetoric-of-harm-danger-and-trauma/
Not Sure What People Mean By 'Triggering?' This Article Is Your One ...
everydayfeminism.com/2015/06/guide-to-triggering/
第2章 自分へのリベンジ
英語放送からのスタート/駆け出し時代/「伝えること」の出発点/ジャーナリズムへの入り口/誰も観ていないテレビ/大学か,それとも仕事か/挫折/なりたい自分が見えた/時代の現場に立つ/歴史が私を押し出した/試練のインタビュー/リベンジの時
第3章 クローズアップ現代
この人,大丈夫なの?/私の役割は何?/初めての政治家インタビュー/時代の変化に背中を押されて/初めての震災報道
第4章 キャスターの役割
キャスターとは何者か/クローズアップ現代の構成/キャスターの役割=視聴者と取材者の橋渡し役/キャスターの役割=自分の言葉で語る/キャスターの役割=言葉探し/細分化する言葉
第5章 試写という戦場
クローズアップ現代が放送されるまで/2回の全体試写/真剣勝負/キャスターとして発言する/それは本当に必要ですか?/一番伝えたいことは何ですか?/「時間軸」からの視点/最後のバトンを受けて走り切る
第6章 前説とゲストトーク
「熱」を伝える/言葉の力と怖さ/フェアであること/キャスターとしての視点/生放送へのこだわり/「俺は帰る」/対話の空気をそのままに/見えないことを語る/あともう一問
第7章 インタビューの仕事
インタビューへの興味/「聞く」と「聴く」/失敗するインタビューとは/17秒の沈黙/準備した資料を捨てるとき/聞くべきことを聞く/しつこく聞く/それでも聞くべきことは聞く/額に浮かんだ汗
第8章 問い続けること
アメリカのジャーナリズムとテッド・コペル/「言葉の力」を学ぶ/「同調圧力」のなかで/インタビューに対する「風圧」/失礼な質問/フェアなインタビュー/残り30秒での「しかし」/言葉によって問い続けていくこと
第9章 失った信頼
「出家詐欺」報道をめぐって/問われるべきこと/「編集」の持つ怖さ/もう一つの指摘/壊れやすい放送の自律
第10章 変わりゆく時代のなかで
海外からの視点/進まない中東和平/逆戻りする世界/二人のゲスト/派遣村の衝撃/しっぽが頭を振りまわしている/「暗いつぶやき」を求めて/東日本大震災/原発事故報道/ある医師の声/伝え続けること
終章 クローズアップ現代の23年を終えて
新しいテーマとの出会い/誰一人取り残さない/年末の降板言い渡し/危機的な日本の中で生きる若者たちに八か条/再びハルバースタムの警告を
今という時代を映す鏡でありたい──.従来のニュース番組とは一線を画し,日本のジャーナリズムに新しい風を吹き込んだ〈クローズアップ現代〉.番組スタッフたちの熱き思いとともに,真摯に,そして果敢に,自分の言葉で世に問いかけ続けてきたキャスターが,23年にわたる挑戦の日々を語る.
読者のみなさんへ 国谷裕子
番組を離れて10か月が経ち,〈クローズアップ現代〉に自分なりの区切りをつけたいと思いました.私には,次に向かって進むために,番組とともに過ごしてきた時間を整理することが必要だったのです.番組との出会いと別れ.キャスターの仕事とは何かと悩んだ日々.記憶に残るインタビューの数々.そしてテレビの報道番組が抱える難しさと危うさ.偶然のようにしてキャスターになり,大きな挫折も経験し,そのことへのリベンジとしてキャスターをやめられなくなった私.番組を制作する人々の熱い思いに突き動かされながら,様々な問いを出し続けてきました.この本は,言葉の力を信じて,キャスターという仕事とは何かを模索してきた旅の記録です.
Ben Chen
10小時 · INSIDE 硬塞的網路趨勢觀察 ·
看了這一段NHK close up 現代+的影片
才發現主持這節目長達20多年的國谷裕子终於交棒了,
(三十多年前,在NHK的新聞節目初次看國谷裕子的報導,真是驚為天人。)
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INSIDE.COM.TW|由 CHRIS 上傳
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